プロ野球2019が開幕して、2019年4月15日現在、セ・パ両リーグともに、全球団との対戦が終了した時点です。
現在、約15試合を消化しているわけですが、ホームランが多いと思いませんか?
セ・リーグでは2018年のホームラン王のネフタリ・ソト選手、カープの主砲鈴木誠也選手が本塁打「6本」、パ・リーグではロッテに移籍したブランドン・レアード選手が「7本」、2018年のホームラン王の山川穂高選手が「6本」です。
年間60本を超えるペースの量産で、すごくハイペースですよね!
技術の向上もあるとは思いますが、ホームランが増えるとやはり出てくるのが、
・今年のボールは飛ぶ
・ボールが飛びすぎ
・2019はボールの種類が変わった
という声です。
実際のところはどうなのかは分かりませんが、昨シーズンと比較してどれくらいホームランが増えているか、飛ぶボールってどういう種類のものなのかを紹介していきます。
もくじ
プロ野球のボールが飛ぶ|2019と2018の比較
プロ野球の2019年、ホームランが増えていて、「ボールが飛びすぎ」「ボールが変わったのでは?」という声がチラホラ出てきています。
実は、2018年も相当ホームラン数が多かったのですが、4月15日時点(全球団との対戦ひと回りが終了時点)でのホームラン数で差が出ています。比較してみましょう。
【全球団との対戦ひと回り終了時点】
年 | セ・リーグ 本塁打数 |
パ・リーグ 本塁打数 |
2018 | 65 | 63 |
2019 | 95(↑30) | 81(↑18) |
パ・リーグは千葉ロッテマリーンズが「ホームランラグーン」を作ったこともありますが、セ・リーグの本塁打数は「約1.5倍」も増えています。
やはり、ボールが飛びすぎと思うのは自然かもしれません。
飛ぶボールとは?飛ばない統一球って何だったっけ?
野球のボールだけではないのですが、ボールには「反発係数」というものがあり、その数値が高いほど、ボールは飛ぶという数値です。
日本野球機構(NPB)では、2014年1月20日までは、統一球(使用するボール)の反発係数基準値を「0.4134 ~ 0.4374」と設定していて、それ以降は「0.4034 ~ 0.4234」に変更し、より低反発(飛ばない)な基準に下げました。
さらに、2015年以降は「0.4134」を目標値とするという基準に変更されました。
ミズノのボールが飛ぶ?
2000年代、ミズノのボールがよく飛ぶと言われていました。
2003年にミズノ製のボールに変更した横浜ベイスターズは、ホームランの数が前年よりも95本も増えたことが顕著な証拠ですね。
飛ばない統一球2011~2012のボールは?
2011年と2012年に、ホームランが激減し、投手の防御率が大幅に良くなるという現象が起こったのを覚えてらっしゃいますでしょうか?
この理由は、WBCのような国際試合で使われるボールに近づけるために、反発係数は発表されていませんが、より低反発なゴムで作られたボールを日本プロ野球の統一球にすると変更されたことと、ストライクゾーンが広くなったことで、打者が大きな戸惑いを見せ、後述しますが、ホームラン数は激減しました。
プロ野球2019は飛ぶボールに変更された?
こればかりは、NPBからの発表が無いと、憶測でしか話はできないのですが、徐々に高反発な飛ぶボールが混ざって来ているのではないかなと推測します。
2013年開幕直後にも、選手から戸惑いの声(「ボールが飛ぶ」との声)が多くあったものの、NPBがボールの仕様の調整をしていたことを隠ぺいしようとして、当時のコミッショナーが辞任する事態がありました。
今回、もしボールが飛ぶ仕様に変わったのであれば、堂々と公表して欲しいものですね。
そうでないと、投手が思い切ってインコースを攻めたり、大胆な配球をしたりすることができなくなりますからね。
プロ野球ホームラン数を過去10年分チェック
このページを書いているのは2019年4月15日ですから、過去10年分(2009年~2018年)のセ・パ両リーグのホームラン数をチェックしましょう。
年 | セ・リーグ 本塁打数 |
パ・リーグ 本塁打数 |
合計 |
2009 | 769 | 765 | 1534 |
2010 | 863 | 742 | 1605 |
2011 | 485 | 454 | 939 |
2012 | 454 | 427 | 881 |
2013 | 714 | 597 | 1311 |
2014 | 738 | 623 | 1361 |
2015 | 571 | 647 | 1218 |
2016 | 713 | 628 | 1341 |
2017 | 718 | 782 | 1500 |
2018 | 825 | 856 | 1681 |
低反発ゴムが使われた統一球が使われた2011年と2012年は、ホームラン数の少なさがあまりにも顕著ですね。
2019年は過去10年で最多だった2018年よりも、ホームランの数が増えています。
まとめ
2019年のプロ野球(4月15日時点)、ホームランがあまりにも多いことから、「ボールが飛びすぎ」「ボールが変わった」等という声が出てきています。
なので、過去の統一球に関する出来事、さらには昨シーズンからどれくらい本塁打が増加したかを紹介しました。
ここ10年で最多のホームラン数だった2018年を大きく上回るペースでホームランが出ている2019年。
ホームランは野球の華ですが、それを抑える投手の投球にも注目ですね!