プロ野球バカ一代

新井貴浩引退|阪神移籍・2000本安打・優勝…新井さんを振り返る

広島カープの「新井さん」こと新井貴浩選手が、2018年シーズン終了をもって現役を引退する意思を、9月5日に開かれた会見で発表しました。

プロ野球ファンからは「新井さん」「ツライさん」とSNSやネット上で親しみを持って呼ばれ、広島カープ選手やファンからは、絶大な信頼と、尊敬のまなざしを一手に集めていた新井貴浩選手。

現役でまだまだ出来ると思ってしまうのですが、「カープの将来を考えて」と、引退を決意しました。

涙のFA宣言による阪神への移籍、阪神での苦節、広島カープへの復帰、2000本安打、悲願の優勝。

新井貴浩選手の怒涛のプロ野球人生を振り返ります。

私も新井貴浩選手が大好きなので、愛と誠意を持って、イジりを交えて書いていきます。

新井貴浩の出身地や年齢などのプロフィール

2018年9月5日、現役引退を表明した新井貴浩選手のプロフィールを簡単に紹介します。

新井貴浩選手のプロフィール
選手登録名:新井 貴浩

よみ:あらい たかひろ

出身地:広島県広島市中区

生年月日:1977年1月30日

2018開幕時年齢:41歳

身長:189センチ

体重:102キロ

利き手:右投げ右打ち

守備位置:内野手(一塁、三塁)

ドラフト:1998年ドラフト6位

出身校などの経歴
・広島県立広島工業高校
・駒澤大学
・広島カープ (1999~2007)
・阪神タイガース (2008~2014)
・広島カープ (2015~2018)

【2017年オフまでの通算成績】

出場 打率 安打 本塁打 打点 併殺打
2320 .279 2178
(20位)
315 1279
(18位)
238
(6位)

【タイトル・表彰】
本塁打王:1回(2005)
打点王:1回(2011)
セリーグMVP:1回(2016)
ベストナイン:2回(一塁手:2005、2016)
ゴールデングラブ賞:1回 (一塁手:2008)
月間MVP:1回(2005/6)

新井貴浩涙のFA宣言で阪神移籍で「ツライさん」誕生

2007年のオフ、FA宣言をして阪神タイガースに移籍する意思を発表する記者会見で、「カープが大好きなので、辛かったです。辛いです…。」と涙ながらに話したシーンは、プロ野球ファンならご存知だと思います。

「辛いです…」の言葉が独り歩きしましたよね。

阪神タイガースでは、金本知憲さんに「新井さんが珍しくヒットを打ったので…」などと、公開イジりを受け、ネット上では「ツライさん」という新語が誕生しましたね。

新井貴浩選手は好機での併殺打(ゲッツー)が多く、「ツライさんのゲッツー」を略して「ツラゲ」という新語もできました。

ツラゲに関して私が記憶している一番面白い言い回しは、「ツライさんが杉内のツライダーを引っかけて伝統芸能ツラゲを披露」です。

ツライダーて…(笑)

広島カープファンからは、ブーイングと罵声を容赦なく飛ばされ、阪神タイガースファンからは、結果を残せない時に日本一厳しい(汚い)ヤジを飛ばされ…。

私個人的に思うには、阪神タイガースに居たら、新井貴浩選手は潰れてしまっていたでしょうし、2000本安打は達成できなかったでしょうね。

広島カープ復帰して2000本安打達成

2014年オフ、阪神を自由契約になった新井貴浩選手に声をかけたのは、古巣の広島カープでしたね。

マツダスタジアムに姿を現した新井貴浩選手に対し、カープファンは万雷の拍手と歓声で出迎えました。

素晴らしい光景でしたね…。

代打起用から始まりましたが、結果を出し続けた新井貴浩選手が4番に座ることも多かったですね。

そして、復帰2年目の2016年4月26日、新井貴浩選手が史上47人目(当時)の2000本安打を達成しました。

新井貴浩選手が達成するまで、広島カープのOBで2000本安打を達成していたのは以下の4人です。

・鉄人 衣笠祥雄さん
・ミスター赤ヘル 山本浩二さん
・トリプルスリー 野村謙二郎さん
・孤高の天才 前田智徳さん

誰よりも罵声を浴びせられ、誰よりも泥にまみれて、誰よりも不器用なプロ野球選手である新井貴浩選手が、誰よりも大きな歓声を浴びながら、このレジェンド4人に2000本安打で肩を並べ、カープのレジェンドとして語り継がれていくという事実に、私は心から震え、感動しました…。

悲願の初優勝と広島カープ黄金期へ

新井貴浩選手らをはじめとするベテラン、田中広輔選手、菊池涼介選手、丸佳浩選手らの中堅選手、鈴木誠也選手、西川龍馬選手らの若手選手、クリス・ジョンソン投手やブラッド・エルドレッド選手らの外国人助っ人選手。

すべての力が融合した広島カープは、2016年に25年ぶりの優勝を成し遂げ、新井貴浩選手も自身初の優勝を経験し、この年は、2000安打・300本塁打・リーグ優勝・リーグMVPを同時に達成しました。

ちなみに、39歳でのMVPは、セ・リーグ最年長記録です。

優勝した時の黒田博樹投手との涙の抱擁は、鮮明に覚えています。

そして、2017年に連覇を果たし、2018年も順調にマジックを減らし、広島カープ黄金期を迎えています。

2017年の七夕の奇跡は、もう伝説です。

TwitterなどのSNSを見ていても、新井貴浩選手が復帰していなかったら今の強いカープは無い、まだ新井貴浩選手が必要、というカープファンの声が多いですね。

黒田博樹投手が引退した2016年に達成できなかった日本シリーズ制覇。

新井貴浩選手の引退の花道として、2018年、球団史上初のセ・リーグ3連覇、そして、34年ぶりの日本一を達成して欲しいですね。

新井貴浩選手、20年間、本当にお疲れ様でした。

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まとめ

広島カープファンからだけでなく、プロ野球ファンから愛される男、新井貴浩選手が2018年シーズン限りで引退することを発表しました。

まだまだ出来そうな気はしますが、怪我も多くなりましたし、正直なところ体が限界なのかもしれませんね。

私も、新井貴浩選手が大好きなので…ツラいです…。

新井貴浩選手の打棒、守備、走塁、その一挙手一投足を見守りましょう。