プロ野球のシーズンが終わると数々の表彰が行われますね。
個人のタイトルの表彰は数字でハッキリと表れていますので、あらかじめ分かっているものですが、リーグMVPに関してはファンは当日になるまで分からないものですから、楽しみですよね!
2018年のセ・リーグMVPは2年連続で広島カープの丸佳浩選手が受賞しましたが、過去に連続でMVPを受賞した選手は居るのでしょうか?
そして、最多受賞者、最年少受賞者、最年長受賞者は誰なのでしょうか?
ここでは、2018年シーズン終了時点でセ・リーグの過去の歴代のセリーグMVP受賞者と主な成績を紹介しますので、楽しんでいってくださいね!
ちなみに、2リーグ制以降のセ・リーグMVPを紹介しますので、1950年以降の一覧を紹介します。
もくじ
歴代セリーグMVP受賞者1950年代
1950年以前の1リーグ制時代に受賞した選手は、受賞回数にカウントします。
年 | 選手名 | 球団 | 受賞回数 | 主な成績 |
1950 | 小鶴誠 | 松竹 | 初 | 打率.355 51HR 161打点 143得点 376塁打 |
1951 | 川上哲治 | 巨人 | 2回目 | 打率.377 6三振 |
1952 | 別所毅彦 | 巨人 | 初 | 33勝13敗 防御率1.94 |
1953 | 大友工 | 巨人 | 初 | 27勝6敗 防御率1.86 |
1954 | 杉下茂 | 中日 | 初 | 32勝12敗 防御率1.39 273奪三振 |
1955 | 川上哲治 | 巨人 | 3回目 | 打率.338 79打点 147安打 |
1956 | 別所毅彦 | 巨人 | 2回目 | 27勝15敗 防御率1.93 |
1957 | 与那嶺要 | 巨人 | 初 | 打率.343 160安打 |
1958 | 藤田元司 | 巨人 | 初 | 27勝11敗 防御率1.53 |
1959 | 藤田元司 | 巨人 | 2年連続 2回目 |
27勝11敗 防御率1.83 |
巨人の選手が多いですね!
1950年代のセ・リーグMVPは全て優勝球団から選出されました。
この時点で、最多受賞者は巨人の川上哲治選手の3回(1リーグ時代の1回を含む)で、連続受賞の最長は巨人の藤田元司投手の2年連続です。
ちなみに、1950年の小鶴誠選手の「161打点」「143得点」「376塁打」の3つの記録はシーズンの日本記録で、1951年の川上哲治選手の「三振6」は、規定打席到達者の中で日本最少記録です。
歴代セリーグMVP受賞者1960年代
年 | 選手名 | 球団 | 受賞回数 | 主な成績 |
1960 | 秋山登 | 大洋 | 初 | 21勝10敗 防御率1.75 |
1961 | 長嶋茂雄 | 巨人 | 初 | 打率.353 28HR 86打点 158安打 |
1962 | 村山実 | 阪神 | 初 | 25勝13敗 防御率1.20 265奪三振 |
1963 | 長嶋茂雄 | 巨人 | 2回目 | 打率.341 37HR 112打点 163安打 |
1964 | 王貞治 | 巨人 | 初 | 打率.320 55HR 119打点 |
1965 | 王貞治 | 巨人 | 2年連続 2回目 |
打率.322 42HR 104打点 |
1966 | 長嶋茂雄 | 巨人 | 3回目 | 打率.344 105打点 163安打 |
1967 | 王貞治 | 巨人 | 3回目 | 打率.326 47HR 108打点 |
1968 | 長嶋茂雄 | 巨人 | 4回目 | 打率.318 39HR 125打点 157安打 |
1969 | 王貞治 | 巨人 | 4回目 | 打率.345 44HR 103打点 156安打 |
1960年代は巨人の長嶋茂雄選手と王貞治選手がほとんどですね!
1960年代のセ・リーグMVPは、1964年は優勝球団(阪神)以外から選出されました。
この時点で、最多受賞者は巨人の長嶋茂雄選手と王貞治選手の4回で、連続受賞の最長は巨人の藤田元司投手と王貞治選手の2年連続です。
歴代セリーグMVP受賞者1970年代
年 | 選手名 | 球団 | 受賞回数 | 主な成績 |
1970 | 王貞治 | 巨人 | 2年連続 5回目 |
打率.325 47HR 93打点 138安打 |
1971 | 長嶋茂雄 | 巨人 | 5回目 | 打率.320 34HR 86打点 155安打 |
1972 | 堀内恒夫 | 巨人 | 初 | 26勝9敗 防御率2.91 203奪三振 |
1973 | 王貞治 | 巨人 | 6回目 | 三冠王 打率.355 51HR 114打点 152安打 |
1974 | 王貞治 | 巨人 | 2年連続 7回目 |
三冠王 打率.332 49HR 107打点 158四球 45敬遠 |
1975 | 山本浩二 | 広島 | 初 | 打率.319 30HR 84打点 |
1976 | 王貞治 | 巨人 | 8回目 | 打率.325 49HR 123打点 |
1977 | 王貞治 | 巨人 | 2年連続 9回目 |
打率.324 50HR 124打点 |
1978 | 若松勉 | ヤクルト | 初 | 打率.341 157安打 |
1979 | 江夏豊 | 広島 | 初 | 9勝5敗22S 防御率2.66 |
1970年代も巨人の選手が多いですね!
1970年代のセ・リーグMVPは、1974年は優勝球団(中日)以外から選出されました。
この時点で、最多受賞者は巨人の王貞治選手の9回で、連続受賞の最長は巨人の藤田元司投手と王貞治選手の2年連続です。
ちなみに、1974年の王貞治選手の「158四球」「45敬遠」は、日本記録です。
歴代セリーグMVP受賞者1980年代
年 | 選手名 | 球団 | 受賞回数 | 主な成績 |
1980 | 山本浩二 | 広島 | 2回目 | 打率.336 44HR 112打点 |
1981 | 江川卓 | 巨人 | 初 | 20勝6敗 防御率2.29 221奪三振 |
1982 | 中尾孝義 | 中日 | 初 | 打率.282 18HR 47打点 |
1983 | 原辰徳 | 巨人 | 初 | 打率.302 32HR 103打点 |
1984 | 衣笠祥雄 | 広島 | 初 | 打率.329 31HR 102打点 |
1985 | ランディ・ バース |
阪神 | 初 | 三冠王 打率.350 54HR 134打点 174安打 |
1986 | 北別府学 | 広島 | 初 | 18勝4敗 防御率2.43 |
1987 | 山倉和博 | 巨人 | 初 | 打率.273 22HR 66打点 |
1988 | 郭源治 | 中日 | 初 | 7勝6敗37S 防御率1.95 |
1989 | ウォーレン・ クロマティ |
巨人 | 初 | 打率.378 15HR 72打点 166安打 |
1980年代以降は様々な選手がセリーグMVPを受賞しています。
1980年代のセ・リーグMVPは全て優勝球団から選出されました。
この時点で、最多受賞者は今後塗り替えることが不可能であろう巨人の王貞治選手の9回で、連続受賞の最長は巨人の藤田元司投手と王貞治選手の2年連続です。
1982年と1987年のMVPは、捕手から選出されています。
打撃成績そのものは突出していませんが、ベストナインとゴールデングラブ賞をダブル受賞するなど、扇の要として優勝に貢献したことが評価されたのでしょう。
歴代セリーグMVP受賞者1990年代
年 | 選手名 | 球団 | 受賞回数 | 主な成績 |
1990 | 斎藤雅樹 | 巨人 | 初 | 20勝5敗 防御率2.17 |
1991 | 佐々岡真司 | 広島 | 初 | 17勝9敗 防御率2.44 213奪三振 |
1992 | ジャック・ ハウエル |
ヤクルト | 初 | 打率.331 38HR 87打点 |
1993 | 古田敦也 | ヤクルト | 初 | 打率.308 17HR 75打点 161安打 阻止率.644 |
1994 | 桑田真澄 | 巨人 | 初 | 14勝11敗1S 防御率2.52 185奪三振 |
1995 | トーマス・ オマリー |
ヤクルト | 初 | 打率.302 31HR 87打点 |
1996 | 松井秀喜 | 巨人 | 初 | 打率.314 38HR 99打点 |
1997 | 古田敦也 | ヤクルト | 2回目 | 打率.322 86打点 164安打 阻止率.459 |
1998 | 佐々木主浩 | 横浜 | 初 | 1勝1敗45S 防御率0.64 |
1999 | 野口茂樹 | 中日 | 初 | 19勝7敗 防御率2.65 |
1990年代も様々な選手がセリーグMVPを受賞していますが、2回受賞したのはヤクルト黄金期を支えた古田敦也捕手ですね。
1990年代のセ・リーグMVPは全て優勝球団から選出されました。
ちなみに、1993年にMVPを獲得した時の古田敦也捕手が記録した、シーズン盗塁阻止率.644は、日本記録です。
歴代セリーグMVP受賞者2000年代
年 | 選手名 | 球団 | 受賞回数 | 主な成績 |
2000 | 松井秀喜 | 巨人 | 2回目 | 打率.316 42HR 108打点 |
2001 | ロベルト・ ペタジーニ |
ヤクルト | 初 | 打率.322 39HR 127打点 |
2002 | 松井秀喜 | 巨人 | 3回目 | 打率.334 50HR 107打点 |
2003 | 井川慶 | 阪神 | 初 | 20勝5敗 防御率2.80 179奪三振 |
2004 | 川上憲伸 | 中日 | 初 | 17勝7敗 防御率3.32 176奪三振 |
2005 | 金本知憲 | 阪神 | 初 | 打率.327 40HR 125打点 183安打 |
2006 | 福留孝介 | 中日 | 初 | 打率.351 31HR 104打点 174安打 |
2007 | 小笠原道大 | 巨人 | 2回目 ※ |
打率.313 31HR 88打点 177安打 |
2008 | アレックス・ ラミレス |
巨人 | 初 | 打率.319 45HR 125打点 175安打 |
2009 | アレックス・ ラミレス |
巨人 | 2年連続 2回目 |
打率.322 31HR 103打点 186安打 |
2000年代は、やや巨人の選手が多めですね。2回受賞したのはアレックス・ラミレス選手と松井秀喜選手ですね。
松井秀喜選手は1996年の受賞と合わせて通算3回のセリーグMVP受賞となり、1967年の王貞治選手以来、3回目のセリーグMVPの受賞となりました。
2000年代のセ・リーグMVPは全て優勝球団から選出されました。
※
2007年の小笠原道大選手は、前年の2006年に日本ハムでパ・リーグMVPを受賞していて、リーグをまたいで2年連続のMVP受賞となっていますので、「初受賞」ではなく「2回目」の受賞と紹介しています。また、リーグをまたいでのMVPの連続受賞は唯一の記録です。
歴代セリーグMVP受賞者2010年代
年 | 選手名 | 球団 | 受賞回数 | 主な成績 |
2010 | 和田一浩 | 中日 | 初 | 打率.339 37HR 93打点 |
2011 | 浅尾拓也 | 中日 | 初 | 7勝2敗 10S 45H 防御率0.41 |
2012 | 阿部慎之助 | 巨人 | 初 | 打率.340 27HR 104打点 |
2013 | ウラジミール・ バレンティン |
ヤクルト | 初 | 打率.330 60HR 131打点 長打率.779 |
2014 | 菅野智之 | 巨人 | 初 | 12勝5敗 防御率2.33 |
2015 | 山田哲人 | ヤクルト | 初 | 打率.329 38HR 100打点 183安打 34盗塁 |
2016 | 新井貴浩 | 広島 | 初 | 打率.300 19HR 101打点 |
2017 | 丸佳浩 | 広島 | 初 | 打率.308 23HR 92打点 171安打 |
2018 | 丸佳浩 | 広島 | 2年連続 2回目 |
打率.306 39HR 97打点 |
2019 | ? | ? | ? | ? |
2010年代のセ・リーグMVPは、2013年のバレンティン選手が優勝球団(巨人)以外から選出されただけでなく、史上初の最下位のチームからの選出となりました。
この年のバレンティン選手の活躍は凄まじく、日本プロ野球記録の「60本塁打」「長打率.779」を残しましたから、異例の受賞となったわけですね。
丸佳浩選手は2017・2018年の2年連続のセリーグMVP受賞は、2008・2009年のアレックス・ラミレス選手以来の快挙です。
セリーグMVP最多受賞者は?最年長・最年少などは?
セ・リーグMVPの最多受賞回数選手、最年長、最年少、連続受賞などを紹介しますね!
年齢に関する記録は、そのシーズン開幕前の年齢です。
項目 | 選手名 | 詳細 |
最多受賞 | 王貞治 | 9回 |
連続受賞 | 藤田元司 王貞治 ※ アレックス・ラミレス 丸佳浩 |
2年連続 |
最年長受賞 | 新井貴浩 | 39歳 (2016年) |
最年少受賞 | 松井秀喜 | 21歳 (1996年) |
※
王貞治選手は2年連続の受賞が4度あります。
さて、ここで紹介した記録は、「セ・リーグ」のMVPのそれぞれの記録です。
セ・パ両リーグの記録となると、連続受賞は山田久志投手(76~78年)とイチロー選手(94~96年)の3年連続が最長の連続受賞記録です。
また、最年長記録は門田博光選手(80年)の40歳、最年少記録は稲尾和久投手(57年)の19歳です。
まとめ
セ・リーグMVPについていろいろと書かせていただきました。
やはり、歴代のこういった記録を見てみると、王貞治選手が残した成績の偉大さを改めて知ることが多いですね。
2018年シーズン終了時点で、丸佳浩選手が2年連続のセ・リーグMVP受賞です。3年連続となれば、セ・リーグ史上初、両リーグ最長タイの記録となります!
今後もプロ野球に注目ですね!