プロ野球の表彰の一つである月間MVP。正式名称は「日本生命月間MVP」で、日本生命保険相互会社がスポンサーとなっています。
シーズンMVPとは違って、文字通り月別の成績でその活躍を表彰するのが月間MVPです。
シーズン通しての活躍はなかなかできなくても、ひと月だけでもキラリと輝く成績を残せば表彰されるわけですね!
さて、プロ野球ファンの中ではすっかりおなじみの月間MVPですが、今までで一番受賞したことがある選手、月間MVPの最多受賞者はいったい誰なのでしょうか?
さらには、月間MVPの連続受賞の最長記録はいくらで誰なのでしょうか?
月間MVPの最多受賞も連続受賞も王貞治さんかイチロー選手じゃないの?と思ってしまいがちですが…。
さらに月間MVPの表彰が始まったのはいつからなのでしょうか?
さらには賞金はいくらなのでしょうか?
月間MVPについて色々と紹介していきますね!
(2018年シーズン終了時点での記録です)
月間MVPの表彰が始まったのはいつ?月間MVPの賞金は?
月間MVPの最多受賞者、連続受賞記録を紹介するにあたって重要な要素となるのが、月間MVPの表彰が始まったのがいつなのか、というところですね。
王貞治さんが現役の時に月間MVPがあれば、30回以上は受賞していたでしょうからね(笑)
月間MVPが始まったのはいつかと言いますと、セ・リーグが1975年から、パ・リーグは1979年からなんです。
さらに、現在のように「打者部門」「投手部門」と分けて表彰され始めたのは、1989年からなんですね。
王貞治さんが現役を引退したのは1980年ですから、選手生活の晩年にさしかかったところですね。とはいえ、ホームランは30本~50本打ってましたけどね(笑)
そんな王貞治さんは、1976年5月に1回月間MVPを受賞しただけに留まっていて、意外な形で大本命がいなくなりましたね。
さて、月間MVP受賞に手渡される賞金は「30万円」です。
リーグから記念盾が贈られ、スポンサーの日本生命からトロフィーと賞金の30万円が贈られることになっています。
月間MVPを獲得するほどの選手にとっての賞金30万円って、どんな感じなんでしょうね?(苦笑)
月間MVPの歴代での最多受賞者は?
1975年から表彰されるようになった月間MVP。
歴代で最多の受賞選手は…田中将大投手です!
イチロー選手かと私は思っていましたが、田中将大投手なんですね。
歴代受賞者のトップ10を一覧でチェックしてみましょう。
順位 | 選手名 | 受賞回数 |
1位 | 田中将大 | 12回 |
2位 | イチロー | 10回 |
3位タイ | アレックス・ラミレス | 9回 |
3位タイ | 杉内俊哉 | 9回 |
5位タイ | 山本昌 | 8回 |
5位タイ | 小笠原道大 | 8回 |
5位タイ | 川上憲伸 | 8回 |
8位タイ | 松井秀喜 | 7回 |
8位タイ | 金子千尋 | 7回 |
10位タイ | 落合博満 | 6回 |
10位タイ | 佐々岡真司 | 6回 |
10位タイ | アレックス・カブレラ | 6回 |
10位タイ | 松中信彦 | 6回 |
10位タイ | 松井稼頭央 | 6回 |
10位タイ | 阿部慎之助 | 6回 |
10位タイ | 菅野智之 | 6回 |
月間MVP受賞者の傾向
月間MVPを受賞する選手の特徴としては、打者部門では「ホームランバッター>安打製造機>いぶし銀の脇役」という感じで、成績として残る活躍を見せた選手に贈られます。
投手部門では「先発投手>抑え投手>中継ぎ投手」といった感じです。
2018年8月の月間MVPは広島カープの中継ぎのヘロニモ・フランスア投手でしたが、月間登板数の日本タイ記録「18」、さらに防御率0.51という成績で受賞しましたが、リリーフ登板の投手が月間MVPを受賞しようと思ったら、日本記録に近い成績を残さないと受賞出来ない傾向がありますね。
月間MVPの連続受賞記録や最年少や最年長記録は?
月間MVPの最多受賞者が田中将大投手で、12回だと分かりましたね。
では、連続受賞記録、最年少記録、最年長記録をチェックしましょう。
【月間MVP 連続受賞記録】
田中将大・5連続(2013年5月~9月)
【月間MVP 最年少受賞記録】
高橋光成・18歳6ヶ月(2015年8月)
【月間MVP 最年長受賞記録】
山本昌・43歳0ヶ月(2008年8月)
【月間MVP 年間最多受賞記録】
田中将大・5回(2013年5月~9月)
田中将大投手は、ギネス記録のシーズン24連勝を記録した2013年に5回も受賞し、1位だったイチロー選手を一気に抜き去ったわけですね。
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まとめ
2018年シーズン終了時点での月間MVPに関する記録を色々とまとめました。
てっきり王貞治さんが30回以上獲得していて断トツ1位だろうと思っていたのですが、いつから月間MVPが始まったかの兼ね合いで違ったんですね。
田中将大投手だと言われれば、やっぱりな、という感もあります。
2018年9月10月の月間MVPを獲得して、歴代トップ10に入った菅野智之投手がどこまで田中将大投手に迫れるか、といったところですね!
サラッと流してしまいましたが、最年長記録の43歳0ヶ月で月間MVPを受賞した時の山本昌さんの成績は、4勝1敗 防御率1.80、投球回数が40回という成績で、この2008年8月に200勝を達成しています。
やはりすごい投手ですね…。