プロ野球バカ一代

トライアウト合格者でその後に活躍した選手を独断で紹介

トライアウト(12球団合同トライアウト)を受験する選手は、基本的には所属球団から戦力外通告を受けた選手ですね。

所属球団から必要が無いということで戦力外通告を受けたわけですが、トライアウトで合格して他球団に入団し、再び活躍をして脚光を浴びるというのは、素晴らしいことですよね。

ある球団では活躍の場が無くても、違う球団では脚光を浴びる選手は、トレードでは良く見られることではありますが、戦力外通告を受けた選手が再び脚光を浴びるは素敵すぎます!

戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトに参加して合格をして、他球団で再び脚光を浴びた選手を、私の独断で3選手を紹介しますね。

森岡良介(中日戦力外→トライアウト→ヤクルトで活躍)

森岡良介選手をまず紹介したいですね。簡単なプロフィールをチェックです。

森岡良介のプロフィール
選手登録名:森岡 良介

よみ:もりおか りょうすけ

出身地:大阪府大阪市城東区

生年月日:1984年7月15日

2018現在年齢:34歳

身長:174センチ

体重:71キロ

利き手:右投げ左打ち

守備位置:内野(遊撃・二塁・三塁)

ドラフト:2002年ドラフト1巡目

出身校などの経歴
・明徳義塾高校
・中日(03~08)
・ヤクルト(09~16)

2016年シーズンをもって現役を引退した森岡良介選手は、私の勉強不足なのですが、ヤクルト一筋の選手だと思っていました。

2003年に中日ドラゴンズに入団して、2008年オフに戦力外通告を受け、2008年オフのトライアウトに参加してヤクルトに入団し、2016年まで現役を続けました。

中日在籍時代とヤクルト在籍時代とでは出場試合や成績が違います。

所属 在籍期間
(年数)
出場 打率 安打 犠打
中日 03~08
(6年)
39 .167 8 4
ヤクルト 09~16
(8年)
518 .244 282 49

中日最後の年である2008年には、ファームで高柳秀樹打撃コーチと口論になった経緯などがあり、実力よりもその点で戦力外になった可能性が高いですね…。

2018年シーズン現在、ヤクルトで一軍野手コーチ補佐を務めています。

石井義人(西武戦力外→トライアウト→巨人で活躍)

石井義人選手も外せないでしょう。

トライアウトに参加して巨人に入団した翌年の2012年に、「代打」で見事に復活した石井義人選手。

実際に眩いばかりの活躍を見せたのは2012年のみですが、その活躍は本当に素晴らしかったです!

石井義人選手の簡単なプロフィールをチェックしましょう。

石井義人のプロフィール
選手登録名:石井 義人

よみ:いしい よしひと

出身地:埼玉県川口市

生年月日:1978年7月12日

2018現在年齢:40歳

身長:178センチ

体重:85キロ

利き手:右投左打

守備位置:内野手(一塁、二塁、三塁)

ドラフト:1996年ドラフト4位

出身校などの経歴
・浦和学院高校
・横浜(97~02)
・西武(03~11)
・巨人(12~14)

1997年に横浜ベイスターズに入団し、2002年オフに西武ライオンズへトレード。

西武ライオンズでは守備が不安視されていたものの打撃を評価され、2008年のパ・リーグ優勝と日本一に貢献しましたが、徐々に出場機会を失って、2011年オフに戦力外通告を受けました。

2011年オフのトライアウトに参加して巨人に入団し、2012年は主に代打で素晴らしい活躍しました。

石井義人選手の2012年の成績は以下です。

出場 打率 安打 打点 得点圏
51 .315 17 14 .444

特に代打での活躍が素晴らしく、2012年の代打成績は「37打数15安打 13打点」で、「代打打率.405」という驚異的な成績を残しました。

さらに2012年のクライマックスシリーズのファイナルステージ第5戦では、サヨナラの場面で代打で登場し、見事なバットコントロールでレフト前にサヨナラヒットを放ち、クライマックスシリーズMVPを獲得しました。

2018年現在は、公徳会佐藤病院軟式野球部の顧問を務めています。

工藤隆人(ロッテ戦力外→トライアウト→中日で活躍)

最後は、2018年シーズン終了で現役を引退した、松坂世代の工藤隆人選手を紹介します。簡単なプロフィールをチェックです。

工藤隆人のプロフィール
選手登録名:工藤 隆人

よみ:くどう たかひと

出身地:青森県黒石市

生年月日:1981年3月30日

2018終了時年齢:37歳

身長:171センチ

体重:73キロ

利き手:左投げ左打ち

守備位置:外野手

ドラフト:2004年ドラフト9巡目

出身校や所属の経歴
・弘前実業高校
・青森大学
・JR東日本
・日本ハム(05~08)
・巨人(09~11)
・ロッテ(11~13)
・中日(14~18)

2004年ドラフト9巡目で日本ハムに入団し、2008年に巨人へトレードで入団しましたが、2011年シーズン途中にロッテへトレード。

2013年にロッテから戦力外通告を受けましたが、オフのトライアウトに参加し、中日へ入団しました。

それ以降、年を重ねるたびに守備固め等で出場試合を伸ばし、俊足と強肩での貢献度が高く、2018年は1年間一軍に帯同するほど重宝されていました。

所属 在籍期間
(年数)
出場 打率 安打 盗塁
日本ハム 05~08
(4年)
181 .265 113 17
巨人 09~
11途中
(2年3ヶ月)
89 .247 19 1
ロッテ 11途中
~13
(2年3ヶ月)
77 .198 21 4
中日 14~18
(5年)
288 .264 46 10

松坂世代の1人である工藤隆人選手。

同じ松坂世代のプロ野球選手で、村田修一選手、杉内俊哉投手、小谷野栄一選手、後藤武敏選手、矢野謙次選手が引退していく中、自身の生きる道を確保して出場機会を伸ばしていた工藤隆人選手。

2019年シーズンも当然現役を続けるかと思っていましたが、10月22日に現役引退を発表しました。

戦力外の経験がある工藤隆人選手が、自ら現役引退の選択肢を選べる位置まで復活したこと自体、かなり異例だと思いますね。

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まとめ

12球団合同トライアウトに参加して合格を勝ち取り、入団した球団で見事に復活を遂げた選手、3人を紹介しました。

戦力外通告を受けた選手が生き残りをかけてトライアウトに参加し、どこかの球団に入団が決まって、そして活躍する姿は眩しすぎます。

ずっと一線級で活躍するプロ野球選手に注目が行きがちですが、苦労人がプロ野球の世界に必死でしがみついている姿も注目したいですね!

自分の良さを分かってくれる球団と巡り合うことも、プロとして大切な要素なのかもしれません!