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沢村賞の条件や選考基準とは?全基準クリアは菅野以外で誰?

沢村栄治という名前をプロ野球ファンならご存知だと思います。

日本プロ野球草創期の巨人軍のエースで、日米野球でベーブ・ルースを抑えたり、戦争で悲運の死を遂げたことから、伝説の投手として語り継がれる投手です。

そんな沢村栄治投手の栄誉と功績をたたえて、制定されたのが「沢村栄治賞」、通称「沢村賞」です。

1947年から沢村賞が制定され、2リーグに分かれた1950年からはセ・リーグのみで、1989年からはパ・リーグも含めた全球団から、沢村賞の対象投手が選出されることになりました。

沢村栄治投手のような先発完投型の投手が選出される傾向がありますが、沢村賞に選出されるための条件や選考基準ってどういったものなのでしょうか?

歴代の沢村賞の受賞者は別ページで紹介するとして、2018年の菅野智之投手のように、沢村賞の条件をすべてクリアした投手を紹介しますね。

沢村賞の選考基準や条件は?

先発投手の最高の栄誉である「沢村賞」。

そんな沢村賞の選考基準、条件を見ていきましょう。

ちなみに、この基準が明文化されたのは「1982年」です。

沢村賞の選考基準 7項目
〇登板試合数:25試合以上

〇完投数:10試合以上

〇勝利数:15勝以上

〇勝率:.600以上

〇投球回数:200イニング以上

〇奪三振:150個以上

〇防御率:2.50以下

かなり厳しい基準ですよね。

現在のプロ野球で一番厳しいのは「完投数:10試合以上」で、その次は「投球回数:200イニング以上」でしょうね。

仮に、すべての条件をクリアしていなくても、それに最も近い先発投手が沢村賞を受賞します。

ちなみに、2018年からは『7回以上で自責点3以下の達成率』も、基準に組み込まれるようになったようですね。

投手の分業制が進んでいる現代野球にはこういった基準も必要かもしれません。

もちろん、沢村賞の「該当者なし」というシーズンもあります。

菅野智之が2018年の全条件クリアで沢村賞受賞

巨人の菅野智之投手が、2018年の沢村賞を受賞しました。

7つの条件をすべてクリアし、しかも2017年に続いて2年連続の受賞となりました。

菅野智之投手の2018年の成績を見てみましょう!(  )内は沢村賞の選考基準です。

菅野智之投手の2018年の成績
〇登板試合数:28(25試合以上)

〇完投数:10(10試合以上)

〇勝利数:15(15勝以上)

〇勝率:.652(.600以上)

〇投球回数:202(200イニング以上)

〇奪三振:200(150個以上)

〇防御率:2.14(2.50以下)

見事に全てクリアしていますね!

では、歴代の沢村賞の受賞者で、2018年の菅野智之投手のように全7項目をクリアした投手を見ていきましょう。

沢村賞の歴代受賞者で全条件クリアの投手は?

2018年の菅野智之投手のように、沢村賞の選考基準をすべてクリアして受賞した投手を振り返ってみましょう!

上記の7基準が明文化された1982年以降の沢村賞受賞投手のみ紹介します。

投手名
(所属)
登板 完投 勝率 投球回 奪三振 防御率
82 北別府学
(広島)
36 19 20 .714 267.1 184 2.43
87 桑田真澄
(巨人)
28 14 15 .714 207.2 151 2.17
89 斎藤雅樹
(巨人)
30 21 20 .741 245 182 1.62
91 佐々岡真司
(広島)
33 13 17 .654 240 213 2.44
93 今中慎二
(中日)
31 14 17 .708 249 247 2.20
07 ダルビッシュ有
(日本ハム)
26 12 15 .750 207.2 210 1.82
09 涌井秀章
(西武)
27 11 16 .727 211.2 199 2.30
11 田中将大
(楽天)
27 14 19 .792 226.1 241 1.27
18 菅野智之
(巨人)
28 10 15 .652 202 200 2.14

沢村賞の選考委員は誰?

補足情報ですが、2018年時点での沢村賞の選考委員は以下の方々です。

・平松政次
・堀内恒夫
・村田兆治
・北別府学
・山田久志

200勝投手である5人が沢村賞の選考委員です。本当に錚々たる顔ぶれですね。

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まとめ

先発投手の最高の栄誉、沢村栄治賞(沢村賞)について、選考基準や条件、選考委員を紹介しました。

また、2018年に沢村賞を受賞した菅野智之投手のように、全ての選考基準をクリアした歴代の沢村賞受賞投手も紹介しました。

歴代の沢村賞受賞者については、別ページで紹介します。

投手分業制が一般化されている中、沢村賞の選考基準をすべてクリアする投手は、希少価値の高い投手と言えるでしょうね。