杉内俊哉引退…怪我に勝てず｜松坂世代名投手の成績と年俸推移

巨人の杉内俊哉投手が2018年シーズン終了後に現役引退することが、9月11日に分かりました。

松坂世代の1人として大成功を収めた名投手が、また1人、ユニフォームを脱ぐ決断をしましたね。

松坂世代の大物としては、村田修一選手に続いて、杉内俊哉投手が引退しますね。

筆者である私のすぐ下の世代の選手たちなので、非常に好感と親近感を勝手に持たさせてもらっていたので、残念でなりません…。

2012年のノーヒットノーラン、2000投球回以上の投手で奪三振率1位、通算142勝をあげた杉内俊哉投手。

怪我に苦しんだ3年間は地獄の日々だったでしょう。

ここでは、2018年シーズンをもって引退を決意した杉内俊哉投手の通算成績、年俸推移、名シーンなどを振り返ります。

杉内俊哉の怪我との戦い…股関節手術・左腕など

巨人の杉内俊哉投手が2018年に現役引退をすることが分かりました。

2015年に受けた前例のない股関節手術、その後のリハビリで痛めた左腕…。

一時はオープン戦で投げるまで復活したものの、一軍のペナントレースのマウンドに上がることはできませんでした。

杉内俊哉投手の復帰を心待ちにしながら、怪我との戦いを書いたページは以下です。

→ 杉内俊哉2018現在怪我の状況と復帰いつ？鹿児島か福岡で復帰？

2018年、中日ドラゴンズで復活した松坂大輔投手との投げ合いを、夢見ていましたねぇ…。

杉内俊哉投手の復活を本気で願ってましたから…、ある程度は覚悟はしていましたが、引退となるとやっぱり残念でなりませんね…。

杉内俊哉のプロフィールは？

巨人、ソフトバンクで活躍した杉内俊哉投手のプロフィールを簡単に、おさらいしましょう。

ソフトバンクでのエースとしての活躍、そんなソフトバンクから巨人への涙のFA宣言、巨人でのノーヒットノーラン、怪我との戦い…。

杉内俊哉投手は200勝を狙える投手だと思っていたので、怪我での引退という点が残念ですね…。

杉内俊哉の通算成績と年俸推移

杉内俊哉投手の成績と年俸推移を紹介しますね。

年齢はシーズン終了後の年齢です。

【通算成績】

【タイトル・表彰等】
・最多勝（05）
・最優秀防御率（05）
・最多奪三振（08、09、12）
・最優秀投手（09、10）
・沢村賞（05）
・パリーグMVP（05）
・ベストナイン（05）
・交流戦MVP（09）

2009、2010年のタイトル「最優秀投手」は、現行の「最高勝率」のタイトルです。

2004年に2回7失点KOの悔しさのあまり、ベンチを殴って両手を骨折したこと、巨人で怪我に苦しんでいるときに年俸5億から、志願して4億5000万ダウンの年俸5000万にしたこと…。

杉内俊哉投手は、端正で優しい顔だちからは想像できないような、熱いものを心に秘めた九州男児でしたね。

杉内完全試合まであと1人…ノーヒットノーラン達成

杉内俊哉投手の名場面と言えば、やはり2012年に達成したノーヒットノーランではないでしょうか。

2012年5月30日の東京ドームでの楽天イーグルス戦、田中将大投手との投げ合いを制するだけでなく、史上76人目のノーヒットノーランを達成しました。

9回2アウトまで完全試合でしたが、中島俊哉選手に四球を出して苦笑いしているシーン（6:25）、そして次の打者の聖澤諒選手をキッチリ三振に打ち取るあたりは流石でしたね！

阿部慎之助捕手がメモリアルボールを杉内俊哉投手に投げるのですが、喜びのあまりスルーしてます（笑）

この後、無事に杉内俊哉投手の手元に届いたのでしょうか。

ちなみに高校時代、鹿児島実業でも1998年の夏の甲子園1回戦でノーヒットノーランを達成しています。

杉内俊哉投手としては、2度目のノーヒットノーランですね！

2011CSでの杉内・涌井の魂の投げ合いと涙の降板

さらに、杉内俊哉投手の名場面として思い出すのは、2011年のパ・リーグのクライマックスシリーズファイナルステージの第3戦、西武ライオンズのエース涌井秀章投手の魂の投げ合い、そして失点しての両投手の涙の降板が思い浮かびます。

クライマックスシリーズって色々と賛否両論がありますが、プロが悔しさで涙するようなこんなガチンコの勝負は、なかなか見ることができないので私は賛成派です！

それは置いといて、杉内俊哉投手、涌井秀章投手の涙の降板を見てみましょう。

いやぁ…。

何度見ても泣いてしまいます…。

マウンドでもう一度躍動する杉内俊哉投手を見たかった…。

本当にそれだけですね…。

→ 松坂世代の現役プロ野球選手一覧｜2018年の各選手の状況は？

→ 村田修一が事実上の引退を会見で発表…通算成績や年俸推移は？

→ 新井貴浩引退｜阪神移籍・2000本安打・優勝…新井さんを振り返る

まとめ

松坂世代の中でも筆頭格の名投手、杉内俊哉投手が2018年で現役引退をすることが分かりました。

通算成績や年俸推移など、杉内俊哉投手を振り返りました。

決して大きくない体、サインを見るときにマウンドでスッと上がる左腕、ゆったりとしたフォーム、バットが空を切るキレのあるスライダー、少年のような笑顔、熱い心。

怪我に苦しんだ現役生活の晩年ですが、全盛期のピッチングが今も脳裏に焼き付いています。

本当にお疲れ様でした。