明日も勝つ!
プロ野球のヒーローインタビューで、インタビュアーに「明日以降の試合に向けて、ファンに一言お願いします」と言われたら、「明日も勝ちます」と言うのは、ごく自然な流れですよね?
ただ…、このヒーローインタビューでの「明日も勝つ」は、球団によっては暗黙の禁句とされている噂があります。
ヒーローインタビューで「明日も勝つ」と言うと、その後、連敗が続く、チームは不調に陥る、などのジンクスがあるようです。
いつからのジンクスかと言うと、阪神の新庄剛志選手の例が始まりと言われていますが、その他の事例も確認しながら、振り返ってみましょう。
もくじ
「明日も勝つ」阪神の新庄剛志の敬遠サヨナラ打から…
明日も勝つが不吉な言葉として意識されるというになったのは、阪神の新庄剛志選手の1999年6月12日のヒーローインタビューが始まりと言われています。
甲子園での巨人との伝統の一戦で、新庄剛志選手が槇原寛己投手から、敬遠球をレフト前に運んだサヨナラヒット。
珍プレー好プレーなどで必ずと言っていいほど取り上げられるので、ご存知だと思います。
その試合後のヒーローインタビューで、「明日も勝つ!」と力強く宣言した新庄剛志選手でしたが…。
その後の6月の14試合は、5連敗を含む3勝8敗3中止で、順位を2位から3位に落としました。
「明日も勝つ」阪神の新庄剛志発言から12連敗…
1999年9月10日、甲子園での巨人との伝統の一戦で、決勝ホームランを放った新庄剛志選手。
この日のヒーローインタビューでお立ち台の上で「明日も勝つ!」と力強く宣言しました…。
すると、次の日から阪神球団ワーストタイ記録の12連敗を喫することになってしまい、最下位へと転落していきました…。
「明日も勝つ」広島の西川龍馬の場合
「明日も勝つ」のジンクスは、阪神だけではありません!
2017年5月4日、マツダスタジアムでの中日戦で、決勝ホームランを放った西川龍馬選手。
ヒーローインタビューのお立ち台で「明日に勝ちます」と発言。
すると、翌日からの甲子園での阪神戦で3タテを食らいます。この負けの中には、9-0から12失点を喫しての大逆転負けもあり、翌週の神宮でもヤクルトに敗れ、4連敗を喫しました。
「明日も勝つ」の事の発端である阪神が絡んでくるのは何かの縁でしょうか?
ただ、その後は順調に勝ちを重ねてセ・リーグ2連覇を飾ったので、西川龍馬選手の「明日も勝つ」のジンクスに、そこまでの注目が集まることはありませんでした。
「明日も勝つ」阪神の梅野隆太郎の場合
2019年4月9日、甲子園でのDeNA戦でサイクルヒットを達成した阪神の梅野隆太郎捕手。
ヒーローインタビューのお立ち台の上で、梅野隆太郎捕手は「明日も勝つ」の変化球のサインを出します。
自分が「明日も」と言い、スタンドのファンに「勝つばい!」と言うようにお願いし、「明日も!」「勝つばい!」と変化球で「明日も勝つ!」を実行しました。
変化球で「明日も勝つ!」を実行したものの、翌日から4連敗を喫しています。
「明日も勝つ」DeNAの今永昇太の場合
阪神以外にもジンクスのある「明日も勝つ」。
横浜DeNAベイスターズの今永昇太投手が、2019年4月12日の横浜スタジアムでの広島カープ戦で1安打完封の快投を見せ、ヒーローインタビューのお立ち台で、「明日も勝ちます」と高らかに宣言…。
翌日13日に1-6で敗れたものの、14日に4-2で勝利して、ジンクス発動は無かった…!
と思っていたら…、次の16日の試合から記憶に新しい10連敗を記録してしまいます…。
「明日も勝つ」のジンクス…怖いですね。
「明日も勝つ」阪神の木浪聖也の場合
2019年5月7日、甲子園でのヤクルト戦で決勝タイムリーを放った木浪聖也選手が、ヒーローインタビューのお立ち台でが「明日も勝つので、応援よろしくお願いします」と言ってしまいました…。
ジンクス発動か…?
と思われましたが、5月8日の試合は、7-7で引き分けでした。
ただ、5点差を追いつかれ、延長12回でも2点差を追いつかれたので、負けに等しい引き分けですね…。
5月10日以降の阪神の戦いぶりに注目です。
好調阪神にもこのジンクスは発動するのでしょうか?
まとめ
ヒーローインタビューのお立ち台での「明日も勝つ」の宣言がもたらす、不穏な空気とチーム下降の連敗のジンクスを紹介しました。
もちろん、大丈夫である場合もありますが、私は「明日も勝つ」の宣言が出ると「あ!言っちゃった!」と反応してしまいます。
能見篤史投手が日本シリーズのゲスト解説の時に、「言うとだいたい次の日負けるんですよね」とコメントしていたことから、阪神タイガースの選手には深く浸透しているようですね。
選手のヒーローインタビューにも注目しましょう!