福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手が、圧倒的な成績で2018年5月度の月間MVPを受賞しましたね!
2018年6月10日の試合終了時点での柳田悠岐選手の成績で、打率、本塁打、打点の打撃三部門でパ・リーグ2位につけ、盗塁は13個(残り86試合)と、ハイレベルな成績を残していますね。
2015年以来の自身2度目のトリプルスリーは、かなりの高確率で達成することが見込めますが、プロ野球史上初の、「三冠王」と「トリプルスリー」の同時達成もあり得るくらい、2018年の柳田悠岐選手は凄まじい打棒です。
「トリプルスリー」という記録は、あくまで個人で成績がどこまで行くかということですが、「三冠王」については相手がいてのことですから、なかなか難しいです。
このページでは、2018年の柳田悠岐選手が達成する可能性が十分にある、「三冠王」と「トリプルスリー」について、特に三冠王を達成するにあたっての最大のライバルを見ていきますので、楽しんでいってくださいね!
もくじ
三冠王とは?トリプルスリーとは?
すでにご存じだとは思いますが、プロ野球の打撃部門の「三冠王」と「トリプルスリー」について、紹介しておきます。
三冠王とは?過去の達成者は?
三冠王とは、プロ野球で1人の選手が、打撃部門の「首位打者」「本塁打王」「打点王」の3つのタイトルを、1つのシーズンで獲得した場合、その選手のことを「三冠王」と称します。
所属球団は、達成当時のものです。
年 | 達成者名 | 所属 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
1938年秋 | 中島治康 | 東京巨人軍 | .361 | 10 | 38 |
1965年 | 野村克也 | 南海ホークス | .320 | 42 | 110 |
1973年 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | .355 | 51 | 114 |
1974年 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | .332 | 49 | 107 |
1982年 | 落合博満 | ロッテオリオンズ | .325 | 32 | 99 |
1984年 | ブーマー・ウェルズ | 阪急ブレーブス | .355 | 37 | 130 |
1985年 | ランディ・バース | 阪神タイガース | .350 | 54 | 134 |
1985年 | 落合博満 | ロッテオリオンズ | .367 | 52 | 146 |
1986年 | ランディ・バース | 阪神タイガース | .389 | 47 | 109 |
1986年 | 落合博満 | ロッテオリオンズ | .360 | 50 | 116 |
2004年 | 松中信彦 | 福岡ダイエー ホークス |
.358 | 44 | 120 |
打撃部門の三冠王は、過去に11回達成されていて、達成者は7人です。
最多達成者は落合博満さんの3回で、以下はこのようになっています。
【2回】
王貞治
ランディ・バース
【1回】
中島治康
野村克也
ブーマー・ウェルズ
松中信彦
トリプルスリーとは?過去の達成者は?
トリプルスリーとは、プロ野球で1人の選手が、打撃部門の「打率:3割」「本塁打:30本」「盗塁:30個」の数字を、1つのシーズンでクリアすることを指します。
所属球団は、達成当時のものです。
年 | 達成者名 | 所属 | 打率 | 本塁打 | 盗塁 |
1950年 | 岩本義行 | 松竹ロビンス | .319 | 39 | 34 |
1950年 | 別当薫 | 毎日オリオンズ | .335 | 43 | 34 |
1953年 | 中西太 | 西鉄ライオンズ | .314 | 36 | 36 |
1983年 | 簑田浩二 | 阪急ブレーブス | .312 | 32 | 35 |
1989年 | 秋山幸二 | 西武ライオンズ | .301 | 31 | 31 |
1995年 | 野村謙二郎 | 広島東洋カープ | .315 | 32 | 30 |
2000年 | 金本知憲 | 広島東洋カープ | .315 | 30 | 30 |
2002年 | 松井稼頭央 | 西武ライオンズ | .332 | 36 | 33 |
2015年 | 山田哲人 | 東京ヤクルト スワローズ |
.329 | 38 | 34 |
2015年 | 柳田悠岐 | 福岡ソフトバンク ホークス |
.363 | 34 | 32 |
2016年 | 山田哲人 | 東京ヤクルト スワローズ |
.304 | 38 | 30 |
トリプルスリーも、過去に11回達成されていて、2回達成しているのは山田哲人選手ただ1人(2年連続も史上初)です。
柳田悠岐三冠王へのライバルは西武の主軸2人
柳田悠岐選手が、2018年に三冠王を獲得するにあたってのライバルとなる選手は、パ・リーグ首位をひた走る西武ライオンズの山賊打線を率いる主軸の2人、秋山翔吾選手、山川穂高選手であることは間違いありません。
秋山翔吾が異次元の打率をキープしている
2018年6月10日の試合終了時点での柳田悠岐選手の打率は、『.357』と相当なハイアベレージであることは間違いないのですが、西武ライオンズの秋山翔吾選手がさらに上をいく打率を残しています。
そして、怪我から復帰した日本ハムの近藤健介選手も虎視眈々と首位打者の座を狙っています。
2018年6月10日の試合終了時点でのパ・リーグ打率トップ10で、3割を超えているのは5選手です。そのトップ5を見てみましょう。
順位 | 選手名 | 所属 | 打率 |
1 | 秋山翔吾 | 西武 | .366 |
2 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | .357 |
3 | 近藤健介 | 日本ハム | .353 |
4 | 荻野貴司 | ロッテ | .311 |
5 | 中村晃 | ソフトバンク | .304 |
上位3人が明らかに突出していますね。
昨シーズンの首位打者で、最多安打も2回獲得し、シーズン最多安打記録(216安打)の記録保持者でもある秋山翔吾選手、2017年シーズンに夢の4割の道が怪我で断たれた近藤健介選手。2人とも実績のある超強力なライバルですね。
また、ソフトバンク、西武、日本ハムは優勝争いを繰り広げていくであろうと思いますので、選手のモチベーションが下がることも考えにくいですから、最後まで目が離せない首位打者争いになるでしょう。
西武の新4番山川穂高の覚醒
2018年6月10日の試合終了時点での柳田悠岐選手の成績で、『本塁打:16本』『打点:50』と申し分ない成績なのですが、西武ライオンズの4番、山川穂高選手がさらに上をいく打率を残しています。
2018年6月10日の試合終了時点でのパ・リーグのホームラントップ5、打点トップ5をチェックしましょう。
【本塁打】
順位 | 選手名 | 所属 | 本塁打数 |
1 | 山川穂高 | 西武 | 18 |
2 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | 16 |
3 | 中田翔 | 日本ハム | 14 |
4 | 浅村栄斗 | 西武 | 13 |
4 | 松田宣浩 | ソフトバンク | 13 |
4 | C・ペゲーロ | 楽天 | 13 |
【打点】
順位 | 選手名 | 所属 | 打点 |
1 | 山川穂高 | 西武 | 57 |
2 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | 50 |
3 | 浅村栄斗 | 西武 | 43 |
3 | 中田翔 | 日本ハム | 43 |
5 | 秋山翔吾 | 西武 | 42 |
西武ライオンズの山川穂高選手が、どちらも柳田悠岐選手を1枚上回っていますね。
そして、柳田悠岐選手のすぐ下には、浅村栄斗選手、中田翔選手ら、優勝争いを繰り広げるチームの主軸がズラリと顔を揃えていますから、相当厳しいタイトル争いになるでしょう。
柳田悠岐が怪我で離脱してしまわないか
私個人的に、柳田悠岐選手の「三冠王」「トリプルスリー」の最大の弊害は、柳田悠岐選手自身の『怪我』と、主軸の怪我人が続出しているソフトバンクの『チーム事情』だと思っています。
6月8日の中日戦で右太もも裏(ハムストリング)を怪我していて、信条である全力での走塁ができない状態で、9日と10日の試合では、負担の大きいセンターではなく、レフトを守っていましたし、試合終盤で途中交代しています。
工藤公康監督も「本当は休ませたいけど…」とコメントしているのですが、多くの主軸選手が怪我で離脱している中、柳田悠岐選手にかかる負担が大きくなっています。
柳田悠岐選手が怪我で離脱してしまったら、三冠王やトリプルスリーの可能性はガクッと下がりますし、一軍登録を抹消されなかったにしても、怪我でフォームを崩したりする可能性もあります。
数字で見れば、三冠王とトリプルスリーの同時達成の可能性を感じますが、柳田悠岐選手が満身創痍の中のプレーが続くことが、私は非常に心配です…。
→ ソフトバンクホークス2018年の応援歌とチャンテの歌詞と動画
→ 和田毅の怪我と復帰はいつ?年俸推移や美しい嫁の現在の画像は?
→ 岩嵜翔の復帰はいつ?怪我と手術後の状態は?2018年は無理?
まとめ
2018年、柳田悠岐選手が実現してくれそうな「三冠王」と「トリプルスリー」の同時達成。
達成に向けた強力なライバルと、弊害になりそうな現在の状況を検証してみました。
ヘルメットが飛ぶほどのフルスイングで、ファンを魅了し続ける柳田悠岐選手。
怪我だけは本当に気を付けて、全力プレーでチームを引っ張っていってもらいたいですね!