プロ野球セ・パ交流戦2018が、2018年6月21日に全日程終了しました。
2005年に始まったセ・パ交流戦はすっかりプロ野球ファンの中でもお馴染みになり、他リーグの球団と日本シリーズ以外で戦っていることに物珍しさというものが徐々に無くなっては来ています。
交流戦の順位は勝率1位がヤクルトスワローズ、2位がオリックスバファローズで、以下6位までの上位球団はパ・リーグ、最下位が楽天イーグルスで他の下位球団はセ・リーグということで、2018年の交流戦も、パ・リーグが強かったです。
そんな中、交流戦開幕前まではセ・リーグ最下位だったヤクルトスワローズが、交流戦2018の最高勝率チームとなり、意外な幕切れとなりましたが、もっと意外だったのが、交流戦2018のMVPがオリックスバファローズの吉田正尚選手だったことです。
オリックスは2位でしたし、吉田正尚選手は交流戦3位の打率.397を記録するなど、素晴らしい活躍でしたから、問題ない選出だとは思うのですが、最高勝率チームのヤクルトからMVPを選出するわけではないの?という疑問が残りました。
このページでは、交流戦2018のMVPを獲得したオリックスの吉田正尚選手の活躍ぶり、最高勝率チームから選ぶってわけではないのだろうかという疑問を解消すべく、交流戦MVPの選出方法について紹介しますので、楽しんでいってくださいね!
もくじ
交流戦2018MVPの吉田正尚の打撃成績と最終戦の怪我は?
交流戦2018のMVPに選出されたオリックスバファローズの吉田正尚選手。
「超人」と言われ人間離れした身体能力を持つ阪神タイガースの糸井嘉男選手ですら「アイツはヤバい」と言わしめる、吉田正尚選手の交流戦2018での活躍は素晴らしかったですね!
交流戦の後半の試合では、4番を任されるほどの活躍で、受賞は文句なしでしょう。
打率 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 得点圏打率 | OPS |
.397 (3位) |
27 (3位タイ) |
3 | 10 | .500 (1位タイ) |
1.109 (3位) |
吉田正尚選手はペナントレース再開後も、オリックスの4番を任されるのか、7月15日に25歳になる若きスラッガーの活躍に今後も注目です!
吉田正尚の怪我の状態は?
吉田正尚選手の怪我の状態が気になりますよね。
6月21日の甲子園での阪神戦で、8回の表にタイムリー三塁打を放ち、三塁ベースを踏んだ時に右足首を怪我して、自力では歩けない状態でした…。
ただ、翌22日に開かれた交流戦MVP受賞の会見で、ランニングやティー打撃の練習をこなせた、とコメントしていて、登録抹消などの心配はないとのことでした。
ホッとしましたね!
交流戦MVPの選出方法は?最高勝率チームからMVP選出じゃないの?
セ・パ交流戦2018のMVPの予想って、各々でされていたんではないかなと思います。
このサイト内で交流戦2018のMVPの予想はしていませんでしたが、私個人としては、ヤクルトの守護神、石山泰稚投手の一択だったんです。
10試合、1勝7S、防御率0.00
圧倒的すぎる成績ですもんね!
ところが、交流戦2018のMVPは、最高勝率チームのヤクルトからではなく、2位のオリックスから選出されました。
何度も言いますが、吉田正尚選手の活躍とMVP獲得に異論は無いです。
最高勝率チームのヤクルトの中に、飛び抜けた成績を残している選手がいないならまだしも、ヤクルトにこんなに素晴らしい成績を残した石山泰稚投手がいるのに、どうして2位のオリックスから選出したの?という疑問があるだけです。
2015年以降の交流戦MVPの選出方法って、結構複雑なんです。
交流戦MVPの選出方法の中にあるややこしい点ですが、「最高勝率チームから交流戦MVPが必ず選ばれるわけではない」という点です。
なぜかと言うと、交流戦の原点は「セ・リーグ VS パ・リーグ」というところなんですよね。
なので、交流戦の全日程が終了した時点で、セ・リーグとパ・リーグで、どちらが勝ち越しているかを、まず見ます。
交流戦2018の場合(というか、過去のほとんどですが)は、パ・リーグが59勝48敗1分で勝ち越していますので、「勝ち越したリーグの最高勝率チームから選出する」というのが、交流戦MVPの選出方法なんですね。
だから、交流戦2018の場合は、勝ち越したパ・リーグの最高勝率チームであるオリックスからMVPが選出されたってわけです。
交流戦MVPの他に、セ・リーグとパ・リーグそれぞれ1選手ずつ、「日本生命賞」が表彰されます。いわゆる優秀選手賞みたいなものですね。
ちなみに、日本生命賞はセ・リーグからは石山泰稚投手、パ・リーグからは4勝をあげた千葉ロッテマリーンズの石川歩投手が選出されました。
交流戦2018を振り返る
セ・パ交流戦2018が終わっての感想は、ヤクルトの躍進と、パ・リーグ強しですね。
セ・パ交流戦の過去の傾向は、「パ強セ弱」の印象が拭えない状況ですが、2018年の交流戦も例にもれず、その結果に終わりましたね。
結果は、全108試合で、パ・リーグの59勝48敗1分で、パ・リーグがセ・リーグを圧倒しました。
交流戦の順位表を見ても上位6球団のうち5球団をパ・リーグが占め、リーグ別の順位表を見ると、パ・リーグは最下位の楽天イーグルス以外はすべて貯金があり、セ・リーグは首位の広島カープ以外はすべて借金を抱えるという状況です。
6月22日からペナントレースが再開しますが、セ・リーグはヤクルトが交流戦の流れをペナントレースに持ち込めるかどうか、交流戦は7勝11敗だった広島カープが勢いを取り戻すかに注目ですね。
パ・リーグは首位西武から5位ロッテまでが5ゲーム差にひしめく大混戦ですから、連勝を目指すよりも連敗をしないことが大切ではないかなと思いますね。
まとめ
セ・パ交流戦2018を終えて、交流戦2018のMVPが最高勝率チームであるヤクルトから選出されず、2位のオリックスから吉田正尚選手が選ばれたことに疑問を感じたので、交流戦MVPの選出方法を調べてみました。
「勝ち越したリーグの最高勝率チームから選出」というのが、交流戦MVPの選出方法だったのですね。
知らないことってたくさんあるんだなぁ、と思いましたね。
ペナントレース再開後も、セ・パ両リーグの熱い試合を期待したいですね!